今回出た卦

天澤履

てんたくり

危なっかしい場を、礼と慎みで渡っていく時

卦辞(原文)

履虎尾、不咥人、亨。

虎(とら)の尾(お)を履(ふ)む。人を咥(か)まず、亨(とお)る。

今のあなたの周りには、一歩間違えると危ない、緊張感のある場面が広がっているようです。

たとえるなら、虎の尾を踏んでしまうような際どい状況。でも、礼儀正しく、慎重に、相手を立てながら振る舞えば、その虎は噛みついてこない——そんなふうに、身の処し方しだいで安全に通り抜けられる局面です。

目上の人や強い相手と向き合う時、立場や力の差がある場に身を置く時、一つの判断ミスが大きく響きそうな緊張した場面で、この卦はよく出ます。

ここで大事なのは、力でぶつかるのではなく、礼節と慎重さを「踏み行う」こと。

テーマは「危うい場を、礼と慎みで踏み渡る」。ただし、その渡り方がうまくいくか、足を踏み外してしまうかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってきます。だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

易の案内人・玄 玄の見立て

飾らず、素のままで進んでいい段階。心配いりません。

今いる段階

初九(しょきゅう) ― いちばん最初の段階

爻辞(原文)

素履、往无咎。

素(そ)のままに履(ふ)む。往(ゆ)きて咎(とが)无(な)し。

今は、こんな時
背伸びをしたり、無理に自分を大きく見せたりせず、ありのままのあなたで一歩を踏み出していく——そんな時かもしれません。新しい環境に入ったばかり、まだ実績も肩書きもない、自分にできることは限られている。でも、だからこそ余計な装飾がいらない。そんな立場にいませんか?もし心当たりがあるなら、今は素朴さがそのまま強みになる段階です。
とるべき行動
見栄を張らず、地に足のついた自分のままで進んでみるといいと思いますよ。飾らず素直に踏み出していけば、咎められることはない時です。「もっとすごく見せなきゃ」と背伸びするより、等身大のまま動くほうが、かえって信頼されますからね。
気をつけたいこと
ここで実力以上に見せようと無理をすると、足元が浮いてつまずきます。今のあなたには、飾らないことが一番の安全策。素朴さを引け目に感じなくて大丈夫ですよ。
易の案内人・玄
玄との相談

そのまま玄に話しかけられます。

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