今回出た卦

地澤臨

ちたくりん

勢いが満ちて、上へ上へと広がっていく時

卦辞(原文)

臨、元亨、利貞。至于八月有凶。

臨(りん)は、元(おお)いに亨(とお)る。貞(ただ)しきに利(よろ)し。八月に至りて凶(きょう)有り。

今のあなたの周りには、二つの新しい芽がぐんぐん伸びていくような、上り調子の空気が流れているようです。

できることが増えていく、関わる相手が増えていく、任される範囲が広がっていく——そんな、自分から人や場に「臨んでいく(向き合っていく)」局面ですね。

新しく人をまとめる立場になった時、後輩や部下ができた時、勢いに乗って物事を広げていきたい時に、この卦はよく出ます。

ただ、ひとつだけお伝えしておきますね。

この卦には「八月に至りて凶」という言葉が添えられています。今の勢いは永遠ではなく、いつか上り坂が下り坂に変わる時が来る——そういう含みなんです。

だから「いつまでも今のままだ」と油断しないことが大事で、今あなたがどの段階にいるかで、この勢いの活かし方は変わってきます。この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

易の案内人・玄 玄の見立て

知恵をもって、人に任せながら全体を見る段階かもしれません。上に立つ者にふさわしい、良い時です。

今いる段階

六五(りくご)

爻辞(原文)

知臨、大君之宜、吉。

知(ち)をもって臨む。大君(たいくん)の宜(よろ)しきなり。吉。

今は、こんな時
自分一人で抱え込まず、適した人に適した役割を任せて、うまく全体を動かせている——そんな手応えはありませんか?信頼して仕事を振れている、人の力を引き出せている、自分は要所を押さえて広い視野で見られている。もしそうなら、それはまさにリーダーにふさわしい臨み方なんです。
とるべき行動
もしそうなら、引き続き「自分でやる」より「人に任せて活かす」方向でいくといいと思いますよ。この賢い任せ方は、上に立つ者にとって最もふさわしく、吉となる時です。任せる勇気を持つほど、流れは良くなります。
気をつけたいこと
任せることと、丸投げして放りっぱなしにすることは違います。任せた後も要所では目を配り、必要な時は支える——その目配りがあってこその知恵ですよ。
易の案内人・玄
玄との相談

そのまま玄に話しかけられます。

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