山天大畜
さんてんたいちく

大きな力を内に蓄えて、いざという時に備える時

今のあなたの周りには、強い力を一気に放つのではなく、いったん内にぐっと蓄えて、大きく育てていく——そんな空気が流れているようです。

山が、天のように大きなエネルギーを内側に静かにため込んでいくイメージですね。「畜」という字には、「蓄える」と「抑えとどめる」の両方の意味があります。

今は実力をつけている途中の時、力をためてここぞの勝負に備えている時、すぐ動きたい気持ちをあえて抑えている時に、この卦はよく出ます。

この卦は「正しきに利あり、家に閉じこもらず世に出て働けば吉、大きな川を渡る(大事に挑む)にも利あり」と、力強い実りを約束しています。

ただし、その大きな実りは「ためる」段階をきちんと経てこそ。すぐ進むべき時もあれば、あえて止まって蓄える時もあって、それはあなたが今どの段階にいるかで正反対になります。この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

あなたが今いる段階

六五(りくご)

ひとことで言うと
荒ぶる力を、その根元から抑える段階。良い時です。
今は、こんな時
手強い相手や厄介な力を、正面から力ずくでねじ伏せるのではなく、その「荒ぶる根元」を押さえることで穏やかにできている——そんな時にいませんか?相手の攻撃性そのものを和らげられている、暴れる原因を断って事を収めている、衝突せずに難しい相手を御せている。牙のある猪も、その荒々しさの根を抑えれば、牙はあっても害をなさない。そんな、急所を押さえる賢さです。もしそうなら、今はとても理にかなった段階なんです。
とるべき行動
厄介な相手や問題には、真正面からぶつかるより、荒ぶる「根元」を見極めて、そこを押さえるのがよさそうです。急所を押さえて穏やかに収めれば、吉となる時ですから、力比べに持ち込まなくて大丈夫。何がその力の源かを見抜くこと——そこに鍵があります。
気をつけたいこと
根元を見誤って、目に見える「牙」のほうばかり相手にすると、いたずらに消耗します。表面の脅威ではなく、その奥の原因に目を向ける。落ち着いて急所を探してくださいね。

いまの気がかりを、山天大畜に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。

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山天大畜という卦を学ぶ(卦辞・爻辞と六つの段階)