火澤睽
かたくけい

考えや向きがすれ違って、噛み合わなくなっている時

今のあなたの周りには、人と人の気持ちや方向が少しずつ食い違って、距離ができてしまう——そんな空気が流れているようです。

火は上へ昇り、水は下へ流れていく。同じ場所にいても、向いている方向が逆になっていく、そういうイメージですね。

気心が知れていたはずの相手と話が噛み合わない時、恋人や家族との間にすきま風を感じる時、職場で意見がぶつかって溝ができている時に、この卦はよく出ます。

ただ、覚えておいてほしいのは、この卦は「もうダメ」と言っているわけではないんです。

大きなことを一気に押し通すのは難しくても、小さなことなら、ちゃんとうまくいく。すれ違いは、こじらせれば深まりますが、小さなところから合わせ直していけば、ほどけてもいくものです。

そして、その溝が広がるか、それとも歩み寄りに変わるかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってきます。だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

あなたが今いる段階

初九(しょきゅう) ― いちばん最初の段階

ひとことで言うと
離れていくものは追わない。そうすれば、後悔せずに済む段階かもしれません。
今は、こんな時
逃げた馬を必死に追いかけても捕まらない。でも放っておけば、自分から戻ってくる——今はそんな時かもしれません。離れていく人やものを、引き止めようと焦っていませんか?連絡が減った友人、距離を置きたそうな恋人、急に冷たくなった相手。あるいは、どうにも気が合わない人、苦手な相手と顔を合わせなきゃいけない場面。そんな心当たり、ありませんか?
とるべき行動
離れていくものは、いったん手を離してみるのがよさそうです。追えば追うほど逃げるもので、力を抜けば自然に戻ってくることもありますから。そして、気の合わない相手とも、無理に拒んだり敵視したりしないこと。そういう相手と関わっても、咎められるような悪い事にはなりません。会うべき時は淡々と会っておく、それで大丈夫ですよ。
気をつけたいこと
「なんで離れていくんだ」と追いすがったり、苦手な人を露骨に避けたりすると、かえって溝が深まります。今は、ぐっと力を抜くこと。離れる自由も、合わない相手がいることも、まず認めてあげてください。

いまの気がかりを、火澤睽に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。

もう一度占う

火澤睽という卦を学ぶ(卦辞・爻辞と六つの段階)