今回出た卦

火澤睽

かたくけい

考えや向きがすれ違って、噛み合わなくなっている時

卦辞(原文)

睽、小事吉。

睽(けい)は、小事(しょうじ)に吉(きち)。

今のあなたの周りには、人と人の気持ちや方向が少しずつ食い違って、距離ができてしまう——そんな空気が流れているようです。

火は上へ昇り、水は下へ流れていく。同じ場所にいても、向いている方向が逆になっていく、そういうイメージですね。

気心が知れていたはずの相手と話が噛み合わない時、恋人や家族との間にすきま風を感じる時、職場で意見がぶつかって溝ができている時に、この卦はよく出ます。

ただ、覚えておいてほしいのは、この卦は「もうダメ」と言っているわけではないんです。

大きなことを一気に押し通すのは難しくても、小さなことなら、ちゃんとうまくいく。すれ違いは、こじらせれば深まりますが、小さなところから合わせ直していけば、ほどけてもいくものです。

そして、その溝が広がるか、それとも歩み寄りに変わるかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってきます。だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

易の案内人・玄 玄の見立て

疑心暗鬼の極み。でも、誤解さえ解ければ和解に変わる段階かもしれません。

今いる段階

上九(じょうきゅう) ― いちばん最後の段階

爻辞(原文)

睽孤、見豕負塗、載鬼一車、先張之弧、後說之弧、匪寇婚媾、往遇雨則吉。

睽(そむ)きて孤(こ)なり。豕(いのこ)の塗(どろ)を負(お)うを見、鬼(き)を一車(いっしゃ)に載(の)するを見る。先には之(これ)が弧(ゆみ)を張り、後には之が弧を說(と)く。寇(あだ)に匪(あら)ず、婚媾(こんこう)せんとす。往(ゆ)きて雨に遇(あ)えば則ち吉(きち)。

今は、こんな時
泥をかぶった豚や、鬼を乗せた車——そんな不気味なものが見えて、相手を敵だと思い込み、思わず弓を引いてしまう。でもよく見れば、それは仇ではなく、縁を結ぶべき相手だった。今はそんな、疑いが膨らみきった時かもしれません。相手の言動を全部悪く受け取ってしまう、被害妄想のように勘ぐってしまう、ささいなことで「攻撃された」と感じる。すれ違いがこじれて、ありもしない敵をつくっていませんか?
とるべき行動
ここでいったん、引いていた弓を下ろしてみてください。相手は本当に敵なのか、それとも自分の疑いがつくり出した幻なのか——少し落ち着いて見直すこと。誤解さえ解ければ、争いはやみ、雨が降って空気が澄むように、かえって良い縁へと変わります。思い込みを手放した先に、和解が待っていますよ。
気をつけたいこと
疑いに任せて先に攻撃してしまうと、本当なら結べたはずの縁まで壊してしまいます。「これは自分の勘ぐりかもしれない」と一度立ち止まること。極まったすれ違いは、ほどけ方も劇的です。最後まで、相手を敵と決めつけないでくださいね。
易の案内人・玄
玄との相談

そのまま玄に話しかけられます。

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