山澤損
さんたくそん

あえて減らし、手放し、捧げることが、後の実りになる時

今のあなたの周りには、何かを増やす・手に入れるよりも、あえて減らす・控える・差し出すことのほうに意味がある——そんな空気が流れているようです。

出費や手間を引き受ける、欲を少し抑える、自分の取り分を人に譲る。一見すると「損をしている」ように見えるのに、それが巡り巡って後で返ってくる。そういう局面ですね。

誰かのために身銭を切っている時、自分を抑えて相手を立てている時、いらないものを思い切って手放そうとしている時に、この卦はよく出ます。

この卦が教えてくれるのは、「減らすこと」は必ずしもマイナスじゃない、ということ。大事なのは、中身が立派かどうかより、そこに真心(まこと)があるかどうか。ささやかな捧げ物でも、心がこもっていれば十分に通じるんです。

ただ、その「減らす」が良い実りにつながるか、それともただ自分をすり減らすだけで終わるかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってきます。

だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

あなたが今いる段階

六三(りくさん)

ひとことで言うと
人の数を整える段階。多すぎれば欠け、足りなければ補われる——そんなバランスの時のようです。
今は、こんな時
三人で進もうとすると、なぜか一人が抜けていく。逆に一人で歩いていると、ふと良い相棒が現れる。人間関係の「ちょうどいい人数」が、自然と調整されていく時です。三人組でなんとなくギクシャクしている、グループだと意見がまとまらない、逆に一人で始めたことに思わぬ協力者が現れた…そんな経験、ありませんか?
とるべき行動
今は「人数が多ければいい」という発想を、いったん手放してみるといいと思いますよ。気持ちが本当に通じ合うのは、案外一対一だったりします。減るべき縁は自然に減るのに任せて、目の前の一人との関係を大切にしてみる。そのほうが、ものごとがすっきり進みやすい時です。
気をつけたいこと
誰かが離れていくのを、無理に引き止めようとしないことです。今は数より質。欠けることを恐れず、残る縁・新しく結ばれる縁に目を向けてみてくださいね。

いまの気がかりを、山澤損に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。

もう一度占う

山澤損という卦を学ぶ(卦辞・爻辞と六つの段階)