今回出た卦

山澤損

さんたくそん

あえて減らし、手放し、捧げることが、後の実りになる時

卦辞(原文)

損、有孚、元吉、无咎、可貞、利有攸往。曷之用、二簋可用享。

損(そん)は、孚(まこと)有り。元(おお)いに吉、咎(とが)无(な)し、貞(てい)にすべし、往(ゆ)く攸(ところ)有るに利(よろ)し。曷(なに)をか之(これ)用(もち)いん、二簋(にき)もて享(きょう)すべし。

今のあなたの周りには、何かを増やす・手に入れるよりも、あえて減らす・控える・差し出すことのほうに意味がある——そんな空気が流れているようです。

出費や手間を引き受ける、欲を少し抑える、自分の取り分を人に譲る。一見すると「損をしている」ように見えるのに、それが巡り巡って後で返ってくる。そういう局面ですね。

誰かのために身銭を切っている時、自分を抑えて相手を立てている時、いらないものを思い切って手放そうとしている時に、この卦はよく出ます。

この卦が教えてくれるのは、「減らすこと」は必ずしもマイナスじゃない、ということ。大事なのは、中身が立派かどうかより、そこに真心(まこと)があるかどうか。ささやかな捧げ物でも、心がこもっていれば十分に通じるんです。

ただ、その「減らす」が良い実りにつながるか、それともただ自分をすり減らすだけで終わるかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってきます。

だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

易の案内人・玄 玄の見立て

自分の弱点や重荷を手放すと、ふっと楽になる段階かもしれません。

今いる段階

六四(りくし)

爻辞(原文)

損其疾、使遄有喜、无咎。

其(そ)の疾(やまい)を損(へら)す。遄(すみ)やかに喜び有らしむ。咎(とが)无(な)し。

今は、こんな時
長く抱えてきた悪い癖、ずっと背負ってきた余計な負担、心のどこかにある引っかかり——それを「減らす」ことができる時です。やめたいのにやめられなかった習慣、いつの間にか自分を縛っていた思い込み、抱え込みすぎた役割や荷物。「これ、もう手放してもいいのかも」と感じているもの、ありませんか?
とるべき行動
思い切って、その重荷を減らしてみるのがよさそうです。早く手放すほど、早く軽くなれます。それで咎められることはありませんし、むしろ喜ばしい変化がすぐにやってくると原典は告げています。完璧に直そうと気負わなくて大丈夫。少し減らすだけでも、ずいぶん呼吸が楽になりますよ。
気をつけたいこと
「これも自分の一部だから」と握りしめたままだと、いつまでも身軽になれません。手放すのは、自分を否定することではなく、整えること。怖がらずに、ひとつ下ろしてみてください。
易の案内人・玄
玄との相談

そのまま玄に話しかけられます。

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