今回出た卦

風雷益

ふうらいえき

増えて、与えて、伸びていく時

卦辞(原文)

益、利有攸往、利涉大川。

益(えき)は、往(ゆ)く攸(ところ)有るに利(よろ)し。大川(たいせん)を渉(わた)るに利し。

今のあなたの周りには、ものごとがぐんぐん伸びていく、追い風のような空気が流れているようです。

上にあるものが下へ恵みを回し、風と雷が互いに勢いを足し合うように、力が一方通行ではなく循環して大きくなっていく——そんなイメージですね。

新しいことを始めるのに後押しが得られる時、人に与える・支える側に回る時、思い切った挑戦に踏み出したい時、恵まれた巡り合わせの中で成長している時に、この卦はよく出ます。

ただ、ひとつだけお伝えしておきますね。

この「増えていく流れ」は、勢いに乗って大胆に動くほど良くなる段階もあれば、与えすぎ・求めすぎが裏目に出る段階もあって、それはあなたが今どの段階にいるかで変わってくるんです。

だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

易の案内人・玄 玄の見立て

与える流れが行き過ぎて、逆風に変わる段階。求めすぎに注意したい時です。

今いる段階

上九(じょうきゅう) ― いちばん最後の段階

爻辞(原文)

莫益之、或擊之、立心勿恆、凶。

之を益する莫(な)く、或(ある)いは之を撃(う)つ。心を立つるに恒(つね)なる勿(な)し、凶(きょう)。

今は、こんな時
これまで増やすこと・もらうことに慣れて、「もっと、もっと」と求める側に回っていないでしょうか。誰も助けてくれないどころか、かえって風当たりが強くなってきた、与えるのをやめて取り立てる側に回ってしまった、言うことがコロコロ変わって周りを振り回している。そんな心当たりがあるなら、流れがちょうど反転しかけているサインかもしれません。
とるべき行動
もし思い当たるなら、いったん「求める手」を止めて、心を一つに定めることが先決です。自分の利ばかりを追い、態度に一貫性がないままだと、はっきり凶——うまくいかない時だと、ここは正直にお伝えしておきますね。今は新しく何かを得ようとするより、これまで与えてきたことを静かに振り返る時です。
気をつけたいこと
「ここまで来たんだから、もっと取れるはず」と欲を重ねると、これまで築いた信頼ごと崩しかねません。コロコロ変わる心ほど人を遠ざけるものはない、ということだけ、覚えておいてください。
易の案内人・玄
玄との相談

そのまま玄に話しかけられます。

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