火風鼎
かふうてい

古いものを入れ替え、じっくり煮込んで育て上げる時

今のあなたの周りには、材料を鍋でコトコト煮込んで、おいしい料理を仕上げていくような——時間をかけて何かを育て、形にしていく空気が流れているようです。

鼎(かなえ)というのは、三本足の大きな煮炊きの器のこと。古いものを捨てて新しい材料を入れ、火にかけて、人をもてなし養うための器ですね。

新しい体制や仕組みを立ち上げる時、人を育てたり登用したりする時、腰を据えて何かをじっくり作り上げていく時に、この卦はよく出ます。基本的には、とても良い流れの卦です。

ただ、その「育てて仕上げる」がうまく実るか、それとも途中でこぼしてしまうかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってくるんです。

どっしり安定して力を発揮できる段階もあれば、足元が危うくて中身をこぼしかねない段階もある。だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

あなたが今いる段階

九三(きゅうさん)

ひとことで言うと
力はあるのに活かしきれない、もどかしい段階。でも最後には報われます。
今は、こんな時
鍋に立派なごちそうが入っているのに、運ぶための耳の部分がうまく合わず、動かせない——せっかくの中身が活かせない、そんなもどかしさを感じていませんか?実力も成果もあるのに、評価してもらえない、機会に恵まれない、人とのつながりがうまくいかず宝の持ち腐れになっている。今はそういう、噛み合わない時期なのかもしれません。でも、ひとつ安心してほしいんです。この詰まりは、やがて雨が降って空気が和らぐように、自然と解けていきます。最後には良い形に落ち着く時なんです。
とるべき行動
今すぐ報われなくても、腐らずに中身を保っておくのがよさそうです。実力を磨き続ける、誠実に振る舞い続ける、つながりを切らさずにおく。和らぐ時は必ず来ますから、それまで自分の価値を手放さないでいてください。
気をつけたいこと
「どうせ評価されない」と投げやりになって、せっかくの中身まで腐らせないことです。もどかしさは今だけ。終わりは吉だと信じて、もう少しだけ踏ん張ってみましょう。

いまの気がかりを、火風鼎に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。

もう一度占う

火風鼎という卦を学ぶ(卦辞・爻辞と六つの段階)