火山旅
かざんりょ

慣れない場所を、旅人として通り過ぎていく時

今のあなたの周りには、腰を据えた本拠地ではなく、仮の場所を転々とするような、落ち着かない旅の空気が流れているようです。

旅人は、よその土地では身寄りもなく、立場も弱い。だからこそ、控えめに、慎ましく振る舞うことが身を守ります。ほどほどには通じるけれど、大きくは広がりにくい、そんなイメージの卦です。

新しい環境に移ったばかりの時、慣れない場所で心細い時、自分の居場所がまだ定まっていない時に、この卦はよく出ます。

ただ、その「旅の身」を、慎ましく無事に過ごせるか、それとも気を抜いて足元をすくわれるかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってくるんです。

だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

あなたが今いる段階

九三(きゅうさん)

ひとことで言うと
せっかくの足場を失い、支えも失う段階。正しくしていても危うい時です。
今は、こんな時
落ち着いていたはずの居場所が、火事のように一気に失われ、頼れる人まで離れていく——そんな危うい局面にいませんか?築いた拠点が崩れた、信頼していた人が去っていった、強引な振る舞いで周りの支えを失った。旅人が宿を焼き、従者を失うように、足場と味方を同時になくしてしまう、孤立しやすい段階です。
とるべき行動
今は、たとえ自分が正しいつもりでも、強気に出るのを控えるのがよさそうです。正しさを通そうとしても危うい(厲)時ですから、相手を言い負かすことより、火種を大きくしないことを優先してください。柔らかく身を低くして、これ以上失わないよう守りに徹するのが賢明だと思います。
気をつけたいこと
旅先で支えてくれる人を、横柄な態度で遠ざけてしまわないことです。心細い立場で味方を失うのは、いちばん痛い。今は、自分の正しさを主張するより、人とのつながりをつなぎ留めることを大事にしてくださいね。

いまの気がかりを、火山旅に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。

もう一度占う

火山旅という卦を学ぶ(卦辞・爻辞と六つの段階)