火山旅
かざんりょ

慣れない場所を、旅人として通り過ぎていく時

今のあなたの周りには、腰を据えた本拠地ではなく、仮の場所を転々とするような、落ち着かない旅の空気が流れているようです。

旅人は、よその土地では身寄りもなく、立場も弱い。だからこそ、控えめに、慎ましく振る舞うことが身を守ります。ほどほどには通じるけれど、大きくは広がりにくい、そんなイメージの卦です。

新しい環境に移ったばかりの時、慣れない場所で心細い時、自分の居場所がまだ定まっていない時に、この卦はよく出ます。

ただ、その「旅の身」を、慎ましく無事に過ごせるか、それとも気を抜いて足元をすくわれるかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってくるんです。

だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

あなたが今いる段階

上九(じょうきゅう) ― いちばん最後の段階

ひとことで言うと
おごりが極まって、足場も支えも焼き失う段階。注意が必要な時です。
今は、こんな時
気が大きくなって高く構えすぎた結果、頼みの綱だった居場所まで失ってしまう——鳥が自分の巣を焼かれるような、そんな危うさに近づいていませんか?調子に乗って身の程を忘れた、最初は笑っていられたのに後で泣くことになった、油断して大事な拠り所をなくした。旅人が先に笑い、後で号泣するように、おごりの果てに足場も支えも失う——そんな、行き過ぎの局面です。
とるべき行動
今、このまま高ぶった調子で進むのは——うまくいきにくい時です。だからこそ、いちど身を低くして、足元を確かめてみてください。旅の身であることを忘れず、謙虚に振る舞う。境界やルールを軽く見て大事なもの(牛)を失わないよう、慎重に立ち回るのがよさそうです。
気をつけたいこと
「今は笑っていられるから大丈夫」と油断していると、後で泣くことになりかねません。旅先での驕りは、足元をすくわれるもと。高く構えるほど落ちた時の痛手は大きい——そう心に留めて、最後まで謙虚さを手放さないでくださいね。

いまの気がかりを、火山旅に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。

もう一度占う

火山旅という卦を学ぶ(卦辞・爻辞と六つの段階)