今回出た卦

風澤中孚

ふうたくちゅうふ

心からの誠実さが、まっすぐ相手に伝わる時

卦辞(原文)

中孚:豚魚吉、利涉大川、利貞。

中孚(ちゅうふ)は、豚魚(とんぎょ)にも吉(きち)。大川(たいせん)を渉(わた)るに利(よろ)し。貞(ただ)しきに利し。

今のあなたの周りには、テクニックや見栄えよりも、心の奥にある「まこと」がものを言う——そんな空気が流れているようです。

親鳥が卵を温めるように、目に見えないところで注いだ誠実さが、不思議と相手の心に届いていく。言葉が通じにくい相手や、警戒している人にまで気持ちが伝わっていくような、そういう局面ですね。

信頼関係を築きたい時、本音で向き合いたい時、誰かと深くつながろうとしている時に、この卦はよく出ます。

ただ、その「誠」が温かい信頼として実るか、それとも空回りして虚しい声だけになってしまうかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってくるんです。

だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

易の案内人・玄 玄の見立て

見えないところで通じ合う、深い信頼が育つ段階のようです。

今いる段階

九二(きゅうじ)

爻辞(原文)

鳴鶴在陰、其子和之、我有好爵、吾與爾靡之。

鳴鶴(めいかく)陰(いん)に在り、其の子(こ)之(これ)に和(わ)す。我に好爵(こうしゃく)有り、吾(われ)爾(なんじ)と之を靡(とも)にせん。

今は、こんな時
物陰で鳴く鶴の声に、離れたところにいる子がちゃんと応える——そんなふうに、声高に主張しなくても、あなたの誠実さが自然と誰かに響いて、返ってくる時です。表立って評価されなくても、分かってくれる人がいる。同じ気持ちの人と、言葉を超えてつながれる。心を許せる相手と、喜びを分かち合える。そんな手応え、ありませんか?
とるべき行動
見えないところでの誠実さを、これからも続けていくのがよさそうです。良いもの・嬉しいことは、独り占めせず、心を許せる人と分かち合ってみてください。飾らない誠実さが、ちゃんと響き合って返ってくる時ですから、目立たない努力を信じて大丈夫ですよ。
気をつけたいこと
人に見せるためのアピールに走ると、かえってこの自然な響き合いが濁ってしまいます。誰が見ていなくても変わらない態度——それがこの信頼の核なんです。
易の案内人・玄
玄との相談

そのまま玄に話しかけられます。

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