今回出た卦

水火既濟

すいかきせい

ものごとが、いったん完成にたどり着いた時

卦辞(原文)

既濟、亨、小利貞、初吉終亂。

既済(きせい)は、亨(とお)る。小(しょう)は貞(ただ)しきに利(よろ)し。初めは吉(きち)、終わりは乱る。

今のあなたの周りには、長く取り組んできたことが形になって、ひとまず「やりきった」と言えるところまで来た——そんな空気が流れているようです。

火の上に水がきちんと乗って、全部がおさまるべき場所におさまっている。バランスが取れて、整っているイメージですね。

プロジェクトがゴールした時、目標を達成した時、関係が安定した時、ずっと頑張ってきたことに一区切りついた時に、この卦はよく出ます。

ただ、ひとつだけお伝えしておきますね。

完成というのは、いちばん満ちた状態であると同時に、ここから少しずつ崩れていく折り返し地点でもあるんです。「初めは吉、終わりは乱れる」と言われるのは、そのためです。

だから、この整った状態を保てるか、それとも気が緩んでほどけていくかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってきます。この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

易の案内人・玄 玄の見立て

勢いをぐっと抑えて、慎重に渡り始める段階かもしれません。

今いる段階

初九(しょきゅう) ― いちばん最初の段階

爻辞(原文)

曳其輪、濡其尾、无咎。

其の輪(わ)を曳(ひ)き、其の尾を濡(ぬ)らす。咎(とが)无(な)し。

今は、こんな時
川を渡り始めたばかりの車が、わざと車輪を引き止め、尾を少し濡らしながら、ゆっくり進んでいく——今はそんな、はやる気持ちを抑えてそろそろと踏み出す時です。やっと動き出せる、新しい段階に入った、ここから巻き返せる。そう感じてアクセルを踏みたくなっていませんか?仕事で新しいフェーズが始まった、関係がようやく前に進み出した、長く準備したことをいよいよ実行に移す。もし心当たりがあるなら、今は飛ばさずに加減していく時期なんだと思います。
とるべき行動
いきなり全速力を出さず、最初は控えめに、様子を見ながら進めるのがよさそうです。少し濡れるくらいの慎重さがちょうどいい。抑えて入れば、つまずくことはない時ですから、焦らず一歩ずつでいきましょう。
気をつけたいこと
「やっと動ける」という勢いのまま突っ込むと、出だしで足をすくわれやすいかもしれません。最初の慎重さが、この先の安定をつくります。スタートダッシュを我慢する勇気を、今は大事にしてくださいね。
易の案内人・玄
玄との相談

そのまま玄に話しかけられます。

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