今回出た卦

風天小畜

ふうてんしょうちく

力は溜まってきたのに、まだ実らず足踏みしている時

卦辞(原文)

小畜、亨。密雲不雨、自我西郊。

小畜(しょうちく)は、亨(とお)る。密雲(みつうん)あれども雨ふらず、我(わ)が西郊(せいこう)よりす。

今のあなたの周りには、ものごとがあと一歩で動き出しそうなのに、なかなかそこまで届かない——そんな、もどかしい空気が流れているようです。

空には雨を降らせそうな雲がびっしり満ちているのに、まだ一粒も落ちてこない。エネルギーは確かに溜まっているのに、決定打にならず、小さく蓄えながら待っている。そんなイメージですね。

あと少しで成果が出そうな仕事、もう少しで距離が縮まりそうな相手、計画は整ったのに動き出せない——そんな「あと一歩」の局面で、この卦はよく出ます。

ここで大事なのは、今は大きく押し切る時ではなく、小さく整えながら機を待つ時だ、ということ。

テーマは「小さく蓄えて、無理せず待つ」。ただし、その待ち方が実りにつながるか、ただの足踏みで終わるかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってきます。だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

易の案内人・玄 玄の見立て

蓄えが満ちきった段階。ここから先へ押し進むのは、ぐっとこらえる時です。

今いる段階

上九(じょうきゅう) ― いちばん最後の段階

爻辞(原文)

既雨既處、尚德載、婦貞厲。月幾望、君子征凶。

既(すで)に雨ふり既に處(お)る。德(とく)を尚(たっと)びて載(の)す。婦(ふ)貞(てい)なれば厲(あや)うし。月(つき)望(ぼう)に幾(ちか)し、君子(くんし)征(ゆ)けば凶(きょう)。

今は、こんな時
待ち望んだ雨がようやく降って、蓄えてきたものが満ちきった——そんな「もう十分」の地点に来ています。長く積み重ねてきた成果がひとまず実った、欲しかったものが手に入った、やりたかったことがおおむね形になった。そんな心当たり、ありませんか?満ちた月がこれ以上は欠けていくしかないように、今はピークに達した局面なんです。
とるべき行動
ここでは、いったん立ち止まって今あるものを大事に味わうのがよさそうです。「まだもっと」とさらに前へ突き進むより、得たものを守り、整える。満ち足りた今を素直に喜んで、無理に次の勝負に出ないでおく——その引き際の感覚が、今いちばん効きますよ。
気をつけたいこと
満ちきった今、欲を出してさらに押し進むと、凶につながりやすい時です。「ここでやめたらもったいない」と勢いのまま突っ込むと、せっかく満ちたものを崩しかねません。今は攻めではなく、守りと感謝の時。満ちたら欠ける、という自然の流れを思い出して、足を止める勇気を持ってくださいね。
易の案内人・玄
玄との相談

そのまま玄に話しかけられます。

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