今回出た卦

地山謙

ちざんけん

へりくだることで、かえって道が開けていく時

卦辞(原文)

謙、亨、君子有終。

謙(けん)は、亨(とお)る。君子(くんし)終(お)わり有り。

今のあなたの周りには、出しゃばらず、低く構え、控えめでいることが、かえって良い結果を呼ぶ——そんな空気が流れているようです。

高くそびえる山が、低い大地の下に静かに収まっている。本当は中身があるのに、それを表に出さず、低い姿勢でいる。そんな謙虚さのイメージですね。

実力があるのにへりくだっている時、目立たず支えている時、成果を誇らずにいる時、人を立てる立場にいる時に、この卦はよく出ます。

謙虚さは、易経の中でも珍しく、どの段階でも悪い結果が出にくい、とても恵まれた卦です。

ただ、その「へりくだり」をどう活かすか——ただ引っ込むのか、芯を持って低く構えるのかは、あなたが今どの段階にいるかで少しずつ変わってきます。

だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

易の案内人・玄 玄の見立て

へりくだりを重ねる段階。低く構えるからこそ、大きなことも越えられる時です。

今いる段階

初六(しょりく) ― いちばん最初の段階

爻辞(原文)

謙謙君子、用涉大川、吉。

謙謙(けんけん)たる君子、用(もっ)て大川(たいせん)を渉(わた)る、吉。

今は、こんな時
謙虚の上にさらに謙虚を重ねて、どこまでも腰の低い人——今のあなたは、そんなふうに、控えめさを徹底することで力を蓄えている時かもしれません。新しい場で下積みをしている、まだ実績がないので低く構えている、あえて一歩引いて学んでいる。そんな状況、ありませんか?目立たないけれど、その低さこそが、これからの強みになる局面です。
とるべき行動
背伸びせず、今は徹底して低く、謙虚に構えてみるといいと思いますよ。へりくだりを重ねる人は、大きな困難さえ乗り越えていける、吉と出ています。難しい挑戦や大きな壁を前にしても、低い姿勢でいれば、かえってするりと越えられる。腰の低さは、ここではいちばんの武器です。
気をつけたいこと
謙虚であることを、「自信のなさ」と取り違えないことです。今の低い姿勢は、卑屈さではなく、力を蓄えるための賢い構え。自分を小さく見せる必要はありません。胸を張って、低くいてください。
易の案内人・玄
玄との相談

そのまま玄に話しかけられます。

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