山風蠱
さんぷうこ

溜まった乱れや問題に、向き合って立て直していく時

今のあなたの周りには、長いあいだ放っておかれて溜まってしまったもの——古いやり方、こじれた問題、見て見ぬふりをしてきたこと——に、いよいよ向き合って立て直していく、そんな空気が流れているようです。

山のふもとに風が吹き込んで、淀んだ空気をかき回し、また整えていくイメージですね。

長年の問題に取り組む時、誰かの後始末や立て直しを任された時、放置してきたことに区切りをつける時、過去から受け継いだものを正す時に、この卦はよく出ます。

ただ、ひとつだけお伝えしておきますね。

立て直しは、強く押し切ればいいわけでも、放っておけば済むわけでもないんです。どう手をつけ、どこまで踏み込むかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってきます。

だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

あなたが今いる段階

上九(じょうきゅう) ― いちばん最後の段階

ひとことで言うと
立て直しの外に立つ段階。役目を退き、自分の道を高く保つ時です。
今は、こんな時
世の中の役割や立て直しの現場から一歩退いて、自分の志や生き方を高く保つ——今は、第一線の務めから離れて、より自由な立場で、自分の信じる道を大切にする時かもしれません。役目を後進に譲ろうとしている、現場から退いて見守る側に回っている、世俗のしがらみから距離を置きたくなっている。そんな心境、ありませんか?引き際を考える、成熟した局面です。
とるべき行動
もう立て直しの中心を担い続けるより、一歩退いて、自分の志や価値観を大切に生きる方向もよさそうです。役目を背負い続けることだけが正解ではありません。後進に託す、現場を離れて見守る、自分の道を静かに極める。退くことは逃げではなく、ひとつの達成の形でもありますよ。
気をつけたいこと
退く時にいちばん気をつけたいのは、「自分がいなければ回らない」という思いを手放せないことです。志を高く保つことと、現場にしがみつくことは別。引き際を美しく選べる人は、退いた後も尊敬を集めます。手放す勇気を、大切にしてください。

いまの気がかりを、山風蠱に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。

もう一度占う

山風蠱という卦を学ぶ(卦辞・爻辞と六つの段階)