風地観
ふうちかん

よく観て、よく観られる。立ち止まって見つめ直す時

今のあなたの周りには、行動で押し切るより、じっくり「観る」ことが大事になる——そんな静かな空気が流れているようです。

物事の全体をよく見渡す、人の生き方をよく見る、そして自分もまた周りから見られている。風が地の上を渡って隅々まで巡るように、広く目を行き届かせる局面ですね。

進むべきか迷っている時、人の上に立って模範を示す立場になった時、自分の生き方をふと見つめ直したくなった時に、この卦はよく出ます。

この卦のもとになっているのは、お祭りで手を清め、まだ供え物を捧げる前の、いちばん心が張りつめた瞬間のイメージです。

まごころを正して、おごそかに整える——その姿勢そのものが、周りに静かに伝わっていく。

そして「観る」と言っても、浅く見るか深く見るか、何を見つめるかは、あなたが今どの段階にいるかで大きく変わります。だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

あなたが今いる段階

初六(しょりく) ― いちばん最初の段階

ひとことで言うと
まだ物事を浅くしか見られていない段階かもしれません。立場によっては、それでは少し物足りないんです。
今は、こんな時
子供が遠くのものをぼんやり眺めるように、表面だけ、自分の狭い範囲だけで物事を見てしまっている——そんなこと、ありませんか?深い事情まで分からないまま判断している、目先のことしか見えていない、全体像をつかめていない。もし心当たりがあるなら、今はまだ「見えていない」段階なんだと思います。
とるべき行動
責任の軽い立場なら、それでも大きな問題にはなりません。でも、人をまとめる立場や大事な判断を担う立場にいるなら、もっと深く、広く見ようとするのがよさそうです。詳しい人に聞く、現場を自分の目で見る、背景を調べる。視野を一段広げてみてください。
気をつけたいこと
浅い見方のまま「分かったつもり」になるのがいちばん危ういところ。志を持つ立場の人ほど、「自分はまだ見えていないかも」と疑ってかかるくらいが、ちょうどいいんです。

いまの気がかりを、風地観に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。

もう一度占う

風地観という卦を学ぶ(卦辞・爻辞と六つの段階)