天雷无妄
てんらいむぼう

作為を捨て、自然のままに、誠実に在る時

今のあなたの周りには、小細工やたくらみを捨てて、いつわりのない素直な心で物事に向き合う——そんな清々しい空気が流れているようです。

「无妄」とは、いつわりがないこと、作為がないこと。天の下に雷が鳴り響いて、自然がありのままに動くようなイメージですね。

打算で動くのをやめたい時、誠実さで勝負する場面、自分の力ではどうにもならない流れに身を委ねる時に、この卦はよく出ます。

この卦は「大いに亨り、正しきに利あり」と、とても良い力を持っています。

ただし条件があって、「正道を外れれば災いがあり、進むには利がない」とも言うんです。つまり、誠実でまっすぐなら大きく通じるけれど、欲やたくらみで筋を曲げた途端、思わぬ災いを招く。

さらにこの卦には、「身に覚えのない、思いがけない出来事」という顔もあります。それが吉と出るか凶と出るかは、あなたが今どの段階にいるかで変わります。この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

あなたが今いる段階

六三(りくさん)

ひとことで言うと
身に覚えのない、思いがけない災いに見舞われる段階。理不尽でも、あなたのせいではありません。
今は、こんな時
何も悪いことをしていないのに、とばっちりのような災難が降りかかってきた——そんな理不尽さを感じていませんか?人のミスの責任を負わされた、巻き込まれ事故のような形で損をした、自分は関係ないのに疑われた。つないでおいた牛を通りすがりの人に持ち去られ、なぜか土地の人が疑われる——そんな、身に覚えのないとばっちりの時です。もし心当たりがあるなら、それはあなたの落ち度ではないんです。
とるべき行動
理不尽な災いは、自分を責めても仕方がありません。「これは自分のせいではない」と一度切り分けて、過剰に動揺せず、淡々とやり過ごすのがよさそうです。今は運の巡り合わせ。落ち着いて、必要な対処だけを冷静にしてください。
気をつけたいこと
理不尽さに腹を立てて、誰かを責めたり感情的に反撃したりすると、かえって事をこじらせます。「思いがけない災い」は、力で押し返すより、静かにやり過ごすほうが傷が浅い。深追いしないでくださいね。

いまの気がかりを、天雷无妄に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。

もう一度占う

天雷无妄という卦を学ぶ(卦辞・爻辞と六つの段階)