山雷頤
さんらいい

何を取り入れ、何で自分を養うかが問われる時

「頤(い)」は口やあごをかたどった字で、「養う」という意味を持っています。

今のあなたの周りには、何を食べ、何を口にし、誰と過ごし、どんな情報や言葉を取り込むか——つまり自分の心と体を、何でどう養っていくかが、静かに問われている空気が流れているようです。

体調を整え直している時、生活や習慣を見直している時、誰か(後輩・子ども・チーム)を育てている時、あるいは「自分は何に頼って生きているんだろう」と感じている時に、この卦はよく出ます。

ただ、その「養い」が自分を健やかに育てるものになるか、それとも欲や甘えに流れて自分を損なうものになるかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってくるんです。

だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

あなたが今いる段階

初九(しょきゅう) ― いちばん最初の段階

ひとことで言うと
自分の中の宝を忘れて、人のものをうらやんでいないか——立ち止まりたい段階かもしれません。
今は、こんな時
あなたには本当は、自分で自分を養える力(原典でいう「霊亀」=大切な宝)がちゃんとあるんです。なのに、それを脇に置いて、隣の人のごちそうを口を開けて眺めている——そんな状態になっていませんか?同僚の成果がうらやましくて自分の足元が見えなくなっている、SNSで他人の暮らしばかり追って気持ちがすり減る、誰かに養ってもらおう・おごってもらおうと当てにしている。もし心当たりがあるなら、今は欲のほうに引っ張られやすい時かもしれません。
とるべき行動
まずは、自分がすでに持っているものに目を戻してみるといいと思いますよ。自分の手で稼ぐ、自分で作る、自分の力で整える——地味でも、自分を自分で養う感覚を取り戻すこと。それが今いちばんの栄養になります。
気をつけたいこと
人のものをうらやんで自分の宝を手放してしまうと、ここははっきり凶(よくない結果)と出ている段階です。脅すわけではありません。でも「人と比べて欲を出す」その一歩だけは、ぐっとこらえてほしい時なんです。

いまの気がかりを、山雷頤に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。

もう一度占う

山雷頤という卦を学ぶ(卦辞・爻辞と六つの段階)