坎為水
かんいすい

苦労が重なる時。沈まず、まごころで通り抜ける

今のあなたの周りには、ひとつ越えたと思ったら、また次の落とし穴——そんなふうに、困難が重なって押し寄せる空気が流れているようです。

水がくぼみへ、くぼみへと流れ込んでいくように、なかなか抜け出せない感じがあるかもしれませんね。

仕事でトラブルが続いている時、問題が片付かないうちに新しい問題が来る時、人間関係や体調で苦しい局面が長引いている時に、この卦はよく出ます。

ただ、ひとつだけ、そっとお伝えしておきますね。

この卦は「苦しい」だけで終わる卦ではないんです。原典は、まごころ(誠実な心)を失わなければ、心は通じ、進めばちゃんと値打ちが生まれると告げています。

そして、その水たまりに沈んでしまうのか、それとも泳いで渡りきれるのかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってきます。だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

あなたが今いる段階

六四(りくし)

ひとことで言うと
飾らない誠実さで、苦しい局面を切り抜けていける段階かもしれません。
今は、こんな時
立派な体裁は整えられないけれど、ささやかな真心でつながっている——そんな時にいませんか?豪華なもてなしはできないが、一杯のお酒と簡単な料理を心を込めて差し出す。窓越しに、飾らずまっすぐ気持ちを届ける。苦しい中でも、見栄や形式を捨てて、素のままで人と向き合えている。もしそうなら、今は誠実さがそのまま力になる時です。
とるべき行動
体裁や見栄を取り払って、飾らない誠意で、まっすぐ相手とつながるのがよさそうです。立派に見せようと無理をするより、簡素でも心のこもったやり取りを。原典も、こうした飾らぬ真心は最後には咎められない(終に咎なし)と、安心させてくれています。
気をつけたいこと
苦しい時ほど、つい見栄を張ったり体裁を取り繕ったりしたくなるものです。でも今は逆。飾るほど空回りしやすい時。簡素でいいんです。心さえこもっていれば、それがいちばん通じますよ。

いまの気がかりを、坎為水に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。

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坎為水という卦を学ぶ(卦辞・爻辞と六つの段階)