今回出た卦

離為火

りいか

明るく照らす時。何に寄りかかるかが、問われている

卦辞(原文)

離、利貞、亨。畜牝牛、吉。

離(り)は、貞(ただ)しきに利(よろ)し、亨(とお)る。牝牛(ひんぎゅう)を畜(やしな)えば、吉(きち)。

今のあなたの周りには、火が燃え立つように、明るく華やかで、人目に触れ、勢いのあるエネルギーが満ちているようです。

ただ、火というのは面白いもので、薪がなければ燃えられません。何かに「付いて」はじめて輝けるんです。だからこの卦は、明るさの卦であると同時に、あなたが何に・誰に寄りかかっているかを問う卦でもあるんですね。

注目を浴びている時、情熱が高まっている時、何か(人・組織・目標)に身を寄せて頑張っている時に、この卦はよく出ます。

ただ、その火が、周りをあたたかく照らす良い火になるか、それとも燃え上がりすぎて自分や周りを焼いてしまう火になるかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってきます。

原典は「牝牛(めうし)を養うように、柔らかく従順な心を保てば吉」と告げています。だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

易の案内人・玄 玄の見立て

盛りが過ぎていく段階。移ろいを受け入れられるかが分かれ目です。

今いる段階

九三(きゅうさん)

爻辞(原文)

日昃之離、不鼓缶而歌、則大耋之嗟、凶。

日(ひ)昃(かたむ)くの離(り)、缶(ほとぎ)を鼓(う)ちて歌(うた)わざれば、則(すなわ)ち大耋(たいてつ)の嗟(なげ)き、凶。

今は、こんな時
日が西に傾いていくように、何かの盛りが過ぎて、終わりに向かいつつある——そんな時にいませんか?絶頂を過ぎて少しずつ下り坂を感じている、若さや勢いが昔ほどではないと気づく、ひとつの時代が終わろうとしている。寂しさを感じるのは自然なことです。問題は、その移ろいを穏やかに受け止められるか、それとも嘆いて取り乱してしまうか、なんです。
とるべき行動
傾く日を引き止めようとするより、鼓を打って歌うように、移ろいを楽しんで受け入れるのがよさそうです。終わりゆくものを惜しみながらも、そこに区切りと感謝を見出す。執着して嘆くより、軽やかに次へ向かう心構えが、この段階を救ってくれます。
気をつけたいこと
移ろいを受け入れられず、「もう年だ」「終わってしまった」と嘆き続けると、原典の言う——気持ちまで沈んでしまいやすい時です。沈む夕日も美しい、そう思える余裕を持ちたいですね。
易の案内人・玄
玄との相談

そのまま玄に話しかけられます。

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