離為火
りいか

明るく照らす時。何に寄りかかるかが、問われている

今のあなたの周りには、火が燃え立つように、明るく華やかで、人目に触れ、勢いのあるエネルギーが満ちているようです。

ただ、火というのは面白いもので、薪がなければ燃えられません。何かに「付いて」はじめて輝けるんです。だからこの卦は、明るさの卦であると同時に、あなたが何に・誰に寄りかかっているかを問う卦でもあるんですね。

注目を浴びている時、情熱が高まっている時、何か(人・組織・目標)に身を寄せて頑張っている時に、この卦はよく出ます。

ただ、その火が、周りをあたたかく照らす良い火になるか、それとも燃え上がりすぎて自分や周りを焼いてしまう火になるかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってきます。

原典は「牝牛(めうし)を養うように、柔らかく従順な心を保てば吉」と告げています。だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

あなたが今いる段階

上九(じょうきゅう) ― いちばん最後の段階

ひとことで言うと
行き過ぎを断つ段階。要だけを押さえ、深追いしなければ大丈夫です。
今は、こんな時
王が軍を率いて出ていき、相手の頭目だけを討ち、付き従った者まで巻き込みはしない——そんなふうに、問題を根本から断ち切る、決着の段階に来ていませんか?長く続いた問題にケリをつける、悪い流れの大もとを断つ、毅然と決断を下す。もし今がそういう局面なら、火の明るさで物事をはっきり照らし出し、断つべきを断つ時です。
とるべき行動
断つべき「大もと(首謀者)」だけを的確に押さえ、関係ない所まで焼き払わないのがよさそうです。原典も、要を断って深追いしなければ咎なし——大きく外さないと告げています。狙いを絞って、必要な所だけ毅然と。それで十分なんです。
気をつけたいこと
明るさと勢いが極まると、つい何もかも焼き尽くしたくなります。でも、関係ない人まで巻き込んだり、やりすぎて敵を増やしたりすれば、せっかくの決着が台無しに。要を断ったら、そこで火を収める——その引き際が肝心ですよ。

いまの気がかりを、離為火に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。

もう一度占う

離為火という卦を学ぶ(卦辞・爻辞と六つの段階)