今回出た卦

澤山咸

たくざんかん

心が、自然と通い合っていく時

卦辞(原文)

咸、亨、利貞、取女吉。

咸(かん)は、亨(とお)る。貞(ただ)しきに利(よろ)し。女(おんな)を取(めと)るは吉(きち)。

今のあなたの周りには、理屈や打算ではなく、心と心が自然に響き合って動いていく——そんな空気が流れているようです。

山の上に澤の水が静かに染み込んでいくように、こちらが素直に開けば、相手の心もそっと開いていく。そういうイメージですね。

気になる人ができた時、誰かと距離が縮まり始めた時、新しい場所やチームにだんだん馴染んでいく時に、この卦はよく出ます。恋愛だけでなく、人と人とが「通じ合う」場面ぜんぶに関わる卦なんです。

ただ、その感じ合う心が良いご縁に育つか、それとも空回りや口先だけで終わるかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってきます。

咸は、足の指先から始まって、心、そして口元へと、感応が体の下から上へ昇っていく物語でもあるんです。だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

易の案内人・玄 玄の見立て

ほんのかすかな心の動きが、芽生え始めた段階かもしれません。

今いる段階

初六(しょりく) ― いちばん最初の段階

爻辞(原文)

咸其拇。

其の拇(おやゆび)に咸(かん)ず。

今は、こんな時
足の親指がほんの少し動くような、まだ自分でもはっきり言葉にできない小さな心の動き——そんな段階にいませんか?気になる人ができたけれど確信までは持てない、新しい環境になんとなく惹かれ始めた、「この人、いいかも」がまだ芽のうち。誰にも気づかれていないし、相手にも伝わっていない。もし心当たりがあるなら、今はまだ感応の「いちばん最初」なんだと思います。
とるべき行動
焦って動き出さず、その芽生えをそっと見守るのがよさそうです。今は表に出して確かめる段階ではありません。自分の中で気持ちを大事に育てておく、それで十分ですよ。
気をつけたいこと
小さな兆しを大きく受け取って先走らないことです。指先がちょっと動いただけで「これは運命だ」と飛びつくと、足元が定まらないまま動くことになりがち。今はまだ、静かに温めておく時ですね。
易の案内人・玄
玄との相談

そのまま玄に話しかけられます。

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