今回出た卦

天山遯

てんざんとん

一歩引いて、間合いをとる時

卦辞(原文)

遯、亨、小利貞。

遯(とん)は亨(とお)る。小(すこ)しく貞(てい)に利(よろ)し。

今のあなたの周りには、前に出て押し進めるより、そっと身を引いて、距離をとったほうがいい——そんな空気が流れているようです。

山の上に天があって、その天はどんどん遠ざかっていく。引くことでかえって物事がうまく収まる、そういうイメージですね。

合わない場所から離れたい時、無理な争いから手を引きたい時、なんとなく潮時を感じている時に、この卦はよく出ます。

ただ、その「引くこと」がきれいな撤退になるか、それとも逃げ遅れて痛手を負うかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってくるんです。

だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

易の案内人・玄 玄の見立て

固く心を決めれば、誰にも揺るがされない段階かもしれません。

今いる段階

六二(りくじ)

爻辞(原文)

執之用黃牛之革、莫之勝說。

之(これ)を執(と)るに黄牛(こうぎゅう)の革(かわ)を用(もち)う。之を説(と)くに勝(た)うる莫(な)し。

今は、こんな時
黄色い牛の革で、しっかり縛りつける——それくらい固い意志で、自分の決めたことを守り抜く時です。誰かに引き止められても、揺さぶられても、ほどけないほどの固さ。退こう・距離をとろうと決めたなら、その決意を周りに崩させない。引き止めにあって心が揺れている、情に流されそう、説得されてつい元に戻りそう…そんな心当たり、ありませんか?
とるべき行動
いったん「こうする」と決めたら、黄牛の革のように固く守るのがよさそうです。黄色は真ん中の色、つまり行き過ぎない誠実な芯のこと。意地でも我でもなく、芯の通った決意で守る。誰にもほどけないくらい固めておけば、ぶれずに済みますよ。
気をつけたいこと
固さは大事ですが、頑固とは違います。守るべきは「正しいと決めたこと」。そこさえ外さなければ、周りの揺さぶりに負けることはありません。
易の案内人・玄
玄との相談

そのまま玄に話しかけられます。

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