天山遯
てんざんとん
一歩引いて、間合いをとる時
今のあなたの周りには、前に出て押し進めるより、そっと身を引いて、距離をとったほうがいい——そんな空気が流れているようです。
山の上に天があって、その天はどんどん遠ざかっていく。引くことでかえって物事がうまく収まる、そういうイメージですね。
合わない場所から離れたい時、無理な争いから手を引きたい時、なんとなく潮時を感じている時に、この卦はよく出ます。
ただ、その「引くこと」がきれいな撤退になるか、それとも逃げ遅れて痛手を負うかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってくるんです。
だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。
九五(きゅうご)
- ひとことで言うと
- いちばん見事な、時宜にかなった引き際。正しく退けば吉です。
- 今は、こんな時
- 「嘉(よ)き遯(とん)」——タイミングも、やり方も、申し分のないきれいな退き方ができる時です。引き際を見極めて、未練なく、角も立てず、すっと身を引く。誰が見ても「いい引き際だったね」と思えるような撤退。役割を後進に譲る、潮時を見てきれいに区切りをつける、惜しまれながら身を引く。そんな場面に、心当たりはありませんか?
- とるべき行動
- もしそうなら、迷わず正しいやり方で引いていい時です(貞しくして吉)。だらだら引き延ばさず、私情で曲げず、筋を通してきれいに。原典も「正しければ吉」とはっきり言っています。自信を持って、見事な引き際を選んでください。
- 気をつけたいこと
- きれいに引けるからこそ、最後の最後で欲や未練がぶり返さないように。「もう少しだけ」が、せっかくの見事な退きを濁してしまいます。決めた線で、すっと。
いまの気がかりを、天山遯に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。
ありがとうございます。AIとの相談はただいま準備中です。公開まで、もう少しだけお待ちくださいね。