山水蒙
さんすいもう

まだ知らないこと・わからないことが多く、学びはじめる時

今のあなたの周りには、霧がかかった山のふもとのように、まだ見通しがはっきりしない、これから学んで育っていく——そんな空気が流れているようです。

「蒙」は、子どもがまだ右も左もわからない、あの無垢な状態のこと。決して悪い意味ではなくて、伸びしろがいっぱいある、これから明るくなっていく前の段階なんですね。

新しい分野に飛び込んだ時、まだ経験が浅くて手探りの時、誰かに教わりながら一歩ずつ進んでいる時に、この卦はよく出ます。

ただ、ひとつお伝えしておきますね。

この卦には大事な前提があって、学びは「教わる側から求めてこそ実る」ものなんです。原典でも「こちらから無理に押しつけるのではなく、わからない側が自分から求めてくる」のが筋だとされています。テーマは「未熟さと、そこからの学び」。ただし、その学びをどう進めるかはあなたが今どの段階にいるかで変わります。

だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

あなたが今いる段階

上九(じょうきゅう) ― いちばん最後の段階

ひとことで言うと
間違いを正すのは良いけれど、やりすぎは害になる段階かもしれません。
今は、こんな時
相手の未熟さや間違いを、強く打って正そうとしている——そんな場面にいませんか?できない相手に厳しく指導している、間違いを徹底的に直そうとしている、ルールを破る人を厳しく取り締まろうとしている。正したい気持ちは正しいのですが、その力加減が問われている、そういう段階です。
とるべき行動
正すなら、「攻め込んで打ちのめす」のではなく、「害が及ばないよう防ぐ」くらいにとどめるのがよさそうです。原典でも、こちらから攻撃に回るのは良くなく、悪い流れを防ぐ範囲なら良いとされています。相手を打ち負かすより、被害を食い止めることに目を向けてみてください。
気をつけたいこと
厳しさが行きすぎると、相手を萎縮させたり、かえって反発を招いたりしがちです。正義感が強い時ほど、「これは相手のためか、自分のためか」と一度立ち止まってみてくださいね。

いまの気がかりを、山水蒙に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。

もう一度占う

山水蒙という卦を学ぶ(卦辞・爻辞と六つの段階)