今回出た卦

澤天夬

たくてんかい

溜まりに溜まったものに、そろそろ決着をつける時

卦辞(原文)

夬、揚于王庭、孚號、有厲、告自邑、不利即戎、利有攸往。

夬(かい)は、王庭(おうてい)に揚(あ)ぐ。孚(まこと)ありて号(さけ)ぶ、厲(あや)うき有り。邑(ゆう)より告(つ)ぐ。戎(じゅう)に即(つ)くに利(よろ)しからず、往(ゆ)く攸(ところ)有るに利(よろ)し。

今のあなたの周りには、長く抱えてきた問題や、見て見ぬふりをしてきたものに、はっきりケリをつけよう——そんな空気が満ちているようです。

たくさんの力が下から押し上げてきて、最後に残ったひとつのわだかまりを、いよいよ取り除く局面ですね。

ずるずる続いてきた関係を切る時、ためてきた不満を伝える時、ダメだとわかっている習慣を断つ時、決めかねていたことに白黒つける時——そんな場面で、この卦はよく出ます。

ただ、お伝えしておきたいことがあります。

「決着をつける」のは正しくても、力ずくで押し切れば思わぬしっぺ返しがあり、手順を踏んで堂々とやれば穏やかに片づく——その分かれ目は、あなたが今どの段階にいるかで変わってくるんです。

だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

易の案内人・玄 玄の見立て

勢いはあるけれど、まだ力が足りないのかもしれません。先走ると、かえって傷を負う段階です。

今いる段階

初九(しょきゅう) ― いちばん最初の段階

爻辞(原文)

壯于前趾、往不勝為咎。

前趾(ぜんし)に壮(さか)んなり。往(ゆ)きて勝たざれば咎(とが)と為(な)る。

今は、こんな時
足の先だけが先に前に出てしまっている——気持ちばかりが「もう決めてやる」と勢いづいて、でも実際にやり切るだけの準備や根回しはまだできていない。そんなこと、ありませんか?言い負かす自信もないのに口論を仕掛けようとしている、勝算が見えないのに勝負を挑もうとしている、退職や別れを勢いで切り出そうとしている。もし心当たりがあるなら、今はまだ「行ったら勝てる」段階ではないんだと思います。
とるべき行動
はやる気持ちはいったん横に置いて、本当に押し切れるだけの足場が固まっているか、見直してみるといいと思いますよ。一歩を出すのは、勝てる見通しが立ってからでも遅くありません。
気をつけたいこと
勢いだけで飛び出して、もし勝ち切れなかったら、それがそのまま自分の落ち度になってしまう時です。「やる気がある=今すぐやるべき」ではないんですよ。焦らず、足元を確かめてからにしてくださいね。
易の案内人・玄
玄との相談

そのまま玄に話しかけられます。

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