地風升
ちふうしょう

一歩ずつ、着実に上へ伸びていく時

今のあなたの周りには、地面の下にまかれた種が芽を出し、少しずつ上へ伸びていく——そんな、ゆっくりとした上昇の空気が流れているようです。

焦らず、一段ずつ階段をのぼっていくようなイメージですね。

昇進や昇格の話が近づいている時、コツコツ続けてきたことが実り始める時、新しい環境で少しずつ認められていく時に、この卦はよく出ます。地中の根が見えないところで育って、やがて木が天へ伸びていくように、今は伸びていける流れにいるんです。

ただ、上へ伸びる勢いというのは、進んでいくうちは大きな力になりますが、昇りすぎて止まれなくなると、かえって身を危うくすることもあるんです。

その上昇が良い実りになるかどうかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってきます。

だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

あなたが今いる段階

上六(じょうりく) ― いちばん最後の段階

ひとことで言うと
昇りすぎて、止まれなくなる段階。そろそろ引き際を考えたい時かもしれません。
今は、こんな時
もう十分に上ってきたのに、暗がりの中をなおも昇ろうとして、どこへ向かっているのか自分でも見えなくなっている——そんな"行き過ぎ"のサインに、心当たりはありませんか?十分な地位や成果があるのにまだ上を求めてしまう、勢いがついて止まりどきを見失っている、欲が欲を呼んで引き返せなくなっている。前へ前へと進む癖がついて、ブレーキの踏み方を忘れかけている時です。
とるべき行動
もし思い当たるなら、これ以上むやみに高みを目指すのは、いったん立ち止まって考え直したい時です。外へ向かって昇り続けるエネルギーを、今度は自分の内側を磨くことに向けてみてください。休まず正しさを保ち続けること——そこにだけ、これからの利がある時です。地位や成果を追うのではなく、コツコツと自分を律し、誠実さを保つことに力を注ぐといいと思いますよ。
気をつけたいこと
「ここでやめたらもったいない」と、勢いのまま昇り続けると、暗闇の中で道を見失ってしまいます。今は、外への上昇を止めて、内側を整える時。やみくもに上を目指す欲を手放せるかどうかが、分かれ目になりますよ。

いまの気がかりを、地風升に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。

もう一度占う

地風升という卦を学ぶ(卦辞・爻辞と六つの段階)