水風井
すいふうせい

変わらずそこにあって、人を潤し養う時

今のあなたの周りには、派手さはないけれど、確かに人の役に立つ——そんな「井戸」のような力が流れているようです。

井戸は、村の場所が変わっても動かず、いつも同じところで人々の喉を潤し続けます。汲んでも汲んでも尽きず、誰が来ても分け隔てしない。井は、そんな変わらない恵みと、人を養う力を表す卦なんです。

自分の経験やスキルが誰かの助けになっている時、縁の下で人を支えている時、変わらず続けることに意味がある時に、この卦はよく出ます。

ただ、その井戸の水が「ちゃんと汲まれて活きるか」、それとも「汲まれずに濁ってしまうか」は、あなたが今どの段階にいるかで変わってきます。せっかくの良い水も、誰にも知られなければ役に立てません。だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

あなたが今いる段階

九三(きゅうさん)

ひとことで言うと
きれいに整ったのに、まだ活かされていない——もどかしい段階かもしれません。
今は、こんな時
井戸の底をきれいに浚(さら)えて、もう澄んだ水が飲めるのに、なぜか誰も汲みに来ない。見ているこちらの胸が痛くなる——そんな、報われないもどかしさを感じていませんか?実力は十分に整っているのに評価されない、準備は万端なのにチャンスが回ってこない、自分の良さに誰も気づいてくれない。「もう用意はできているのに」とやきもきする時期かもしれません。
とるべき行動
もしそうなら、腐らずに「いつ汲まれてもいい状態」を保ち続けるのがよさそうです。あなたの水はもう澄んでいる。あとは、それを見抜いてくれる人(見る目のある理解者や、引き上げてくれる人)が現れるかどうか。その人に出会えれば、あなたも周りも一緒に潤います。自分から良い場に顔を出してみるのも、出会いの確率を上げてくれますよ。
気をつけたいこと
「どうせ誰も気づかない」と投げ出して、また水を濁らせてしまわないこと。せっかく澄ませた水です。報われない時期こそ、質を落とさず保ち続けることが効いてきます。

いまの気がかりを、水風井に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。

もう一度占う

水風井という卦を学ぶ(卦辞・爻辞と六つの段階)