巽為風
そんいふう

風のように、低くしなやかに入り込んでいく時

今のあなたの周りには、正面から押し通すより、風のようにそっと隙間に入り込み、低い姿勢で従いながら浸透していく——そんな柔らかな空気が流れているようです。

風は形を持たず、どんな隙間にも入っていく。逆らわず、しなやかに従うことで、いつのまにか奥まで届く。派手ではないけれど、じわじわ通っていく、そんなイメージの卦です。

人に合わせて物事を進めたい時、柔らかく交渉や説得をしたい時、強く出るより従うほうがうまくいく時に、この卦はよく出ます。

ただ、その「従う・へりくだる」が、しなやかな強さになるか、それともただ流されて卑屈になるだけかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってくるんです。

だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

あなたが今いる段階

初六(しょりく) ― いちばん最初の段階

ひとことで言うと
進むか退くか、迷って定まらない段階。芯を持って決めれば、道が開けます。
今は、こんな時
進もうか、退こうか、心が行ったり来たりして決められない——そんな迷いの中にいませんか?やるべきか見送るべきか踏ん切りがつかない、相手の出方をうかがってばかりで動けない、優柔不断になって時間だけが過ぎていく。風のように柔らかい性質ゆえに、かえって流されやすく、定まらない。今はそんな、足踏みの段階かもしれません。
とるべき行動
今は、柔らかさの中にも芯を一本通すのがよさそうです。武人がきっぱり決断するように、迷ったら「こうする」と腹を決めてみてください。ぶれずに正しい方向を定められれば、利のある時です。優しさは大事ですが、決める時には決める。その潔さが、迷いを断ち切ってくれますよ。
気をつけたいこと
あれこれ気を回しすぎて、いつまでも決められないのがいちばんもったいないです。柔軟さは長所ですが、過ぎると優柔不断になります。「ここぞ」という時には、思い切って一歩を選ぶ勇気を持ちましょう。

いまの気がかりを、巽為風に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。

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巽為風という卦を学ぶ(卦辞・爻辞と六つの段階)