巽為風
そんいふう

風のように、低くしなやかに入り込んでいく時

今のあなたの周りには、正面から押し通すより、風のようにそっと隙間に入り込み、低い姿勢で従いながら浸透していく——そんな柔らかな空気が流れているようです。

風は形を持たず、どんな隙間にも入っていく。逆らわず、しなやかに従うことで、いつのまにか奥まで届く。派手ではないけれど、じわじわ通っていく、そんなイメージの卦です。

人に合わせて物事を進めたい時、柔らかく交渉や説得をしたい時、強く出るより従うほうがうまくいく時に、この卦はよく出ます。

ただ、その「従う・へりくだる」が、しなやかな強さになるか、それともただ流されて卑屈になるだけかは、あなたが今どの段階にいるかで変わってくるんです。

だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

あなたが今いる段階

九三(きゅうさん)

ひとことで言うと
従いすぎて、しつこくなってしまう段階。少し恥ずかしい思いをするかもしれません。
今は、こんな時
相手に合わせよう、従おうとするあまり、何度も同じことを繰り返して、かえってしつこくなっていませんか?やたらと顔色をうかがってしまう、譲りすぎて主体性がなくなっている、へりくだりが過剰で見ていて窮屈。風がしきりに吹いて落ち着かないように、従う姿勢が度を越して、自分でも嫌になってくる。今はそんな、行き過ぎの段階かもしれません。
とるべき行動
今は、「従う」のさじ加減を見直すのがよさそうです。何でもかんでも合わせるのをやめて、譲るところと譲らないところの線を引いてみてください。低姿勢は美点ですが、繰り返しすぎると軽く見られます。一度きりの丁寧な対応のほうが、しつこい平身低頭より、ずっと相手に響きますよ。
気をつけたいこと
従いすぎは、ちょっと恥ずかしい思いにつながりやすい(吝)ものです。自分を曲げてばかりだと、いつのまにか自分が分からなくなります。優しさと卑屈は違う——その境目を意識して、芯のある柔らかさを取り戻しましょう。

いまの気がかりを、巽為風に重ねて、
もう少し、一緒に読み解いてみませんか。

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巽為風という卦を学ぶ(卦辞・爻辞と六つの段階)