今回出た卦

天水訟

てんすいしょう

対立が生まれやすく、争いの引き際が問われる時

卦辞(原文)

訟、有孚、窒。惕中吉。終凶。利見大人、不利涉大川。

訟(しょう)は、孚(まこと)有るも窒(ふさ)がる。惕(おそ)れて中(ちゅう)すれば吉(きち)。終(お)うれば凶(きょう)。大人(たいじん)を見るに利(よろ)し、大川(たいせん)を渉(わた)るに利しからず。

今のあなたの周りには、考えや利害がぶつかって、もめごとや言い争いに発展しやすい——そんな空気が流れているようです。

上に向かう天と、下に流れる水。互いに逆の方を向いていて、どうしてもかみ合わない。そんなすれ違いのイメージですね。

意見が真っ向から対立している時、筋を通したいのに通らない時、誰かと白黒つけたくなっている時に、この卦はよく出ます。

この卦が教えてくれるのは、「正しさがあっても、争いは長引かせるほど良くない」ということ。おそれを忘れず、ほどほどで止めれば良い結果に向かいますが、とことんやり合うと、たとえ勝っても痛手が残ります

テーマは「争い」。ただし、引くべきか・守るべきか・任せるべきかは、段階で変わるんです。だから、この先の「今いる段階」が、いちばんの答えになりますよ。

易の案内人・玄 玄の見立て

勝てない争いから、心を切り替える時。態度を改めれば落ち着く段階です。

今いる段階

九四(きゅうし)

爻辞(原文)

不克訟、復即命渝、安貞吉。

訟(うった)えに克(か)たず。復(かえ)りて命(めい)に即(つ)きて渝(か)わる。貞(てい)に安んずれば吉(きち)。

今は、こんな時
いったんは争おうとしたけれど、押し通すのは難しいと気づく——そんな時です。勝ちにこだわっていた気持ちを、ここで一度手放せるかどうかが分かれ目になります。意地で続けていた言い争いに疲れてきた、自分の主張に少し無理があると薄々感じている、引くタイミングを探している。そんな揺れ、ありませんか?
とるべき行動
今は、勝とうとする構えをいったん下ろして、心を入れ替えるのがよさそうです。すじの通った道に立ち返り、落ち着いて構え直す。気持ちを切り替えて穏やかに腰を据えれば、それで良い方へ向かう時ですから、安心してください。「勝つ」から「収める」へ——その方向転換ができると、流れが変わりますよ。
気をつけたいこと
頭では分かっていても、プライドが邪魔して切り替えられないことがあります。意地を張り続けるほど苦しくなるだけ。引き返す勇気を、自分への賢さとして持ちたい時ですね。
易の案内人・玄
玄との相談

そのまま玄に話しかけられます。

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