恋愛で読む六十四卦
恋愛のことで易を立てるとき、最初にお伝えしたいことがあります。 易は、相手の気持ちを言い当てる道具ではないんです。分かるのは「いま、あなたがどんな流れの中にいるか」と「そこでどう動くのがよさそうか」。答えは、相手の心の中ではなく、あなたの動き方の中にあります。
ここでは、六十四卦それぞれを恋愛の場面——片思い、お付き合い、復縁——で読むとどうなるかを、僕なりにまとめました。占いで出た卦のページから、あるいは気になる卦から、読んでみてください。
- 1 乾為天(けんいてん) 想いを伝えたい勢いが満ちる時。押す場面と待つ場面の見極めを。
- 2 坤為地(こんいち) 受け止めて育てる、追わない側が実る恋。先に立たず、支える強さを。
- 3 水雷屯(すいらいちゅん) 芽生えたばかりで思うように進まない、産みの苦しみの恋。焦らず縁を育てる時。
- 4 山水蒙(さんすいもう) 相手のこともこの恋のことも、まだ知らないことが多い手探りの時。急がず知ることから。
- 5 水天需(すいてんじゅ) 機が熟すのを待つ恋。焦らず誠実に構えれば、渡るべき時はちゃんと来ます。
- 6 天水訟(てんすいしょう) 気持ちは本物なのに、言い分がすれ違う時。白黒つけず途中で収める勇気を。
- 7 地水師(ちすいし) 時間をかけて信頼を積む長期戦の恋。誠実さがいちばんの武器。
- 8 水地比(すいちひ) 寄り添い、信頼で結ばれる縁の卦。誠実さがそのまま答え、ただし様子見の先延ばしには注意。
- 9 風天小畜(ふうてんしょうちく) 想いは満ちているのに、まだ降らない「雨の一歩手前」の恋。焦らず小さく育てる時。
- 10 天澤履(てんたくり) 虎の尾を踏むような、緊張感のある恋。礼儀と慎重さが通り道になります。
- 11 地天泰(ちてんたい) 心が通い合う、恋愛には追い風の卦。良い流れは「保ち方」で決まります。
- 12 天地否(てんちひ) 気持ちがすれ違いやすい停滞の時。押して通す恋ではなく、通じ合う時を待つ恋。
- 13 天火同人(てんかどうじん) 心を開いて対等につながる恋。囲い込まず、風通しのよさが縁を育てる時。
- 14 火天大有(かてんたいゆう) あなたが輝いて人を引きつける豊かな時。誇示せず、誠実さで応えて。
- 15 地山謙(ちざんけん) 控えめな誠実さがいちばん届く時。誇らず、でも隠れすぎず。
- 16 雷地豫(らいちよ) 心が浮き立ち、恋が動き出す高揚の時。楽しさに乗るのは吉、浮かれの出しすぎにだけ注意。
- 17 澤雷随(たくらいずい) 流れと相手に寄り添って進む恋。「誰に・何についていくか」の見極めがすべて。
- 18 山風蠱(さんぷうこ) 放っておいた問題を立て直す時。目をそらさず手をつければ、ちゃんと通る恋。
- 19 地澤臨(ちたくりん) 距離がぐんぐん縮まる上り調子の恋。良い流れに甘えず、誠実さを守って。
- 20 風地観(ふうちかん) よく観てから動く、観察の恋。あなた自身も見られています——まず姿勢を整えて。
- 21 火雷噬嗑(からいぜいごう) 二人の間に挟まった障害を取り除く時。曖昧にせず、けじめをつければ通る恋。
- 22 山火賁(さんかひ) 「どう見せるか」が動く、装いの恋。飾ることより、飾らない誠実さが最後に効く卦。
- 23 山地剝(さんちはく) 少しずつ削られていく下り坂の恋。いまは動かず、残っている芽を守って。
- 24 地雷復(ちらいふく) 離れたものが戻り始める、再スタートの卦。焦らず、戻る流れに乗って。
- 25 天雷无妄(てんらいむぼう) 飾らない素直さがいちばん届く恋。駆け引きと深追いだけは禁物。
- 26 山天大畜(さんてんたいちく) 想いを内に蓄えて大きく育てる時。すぐ動かないことが、この恋の近道。
- 27 山雷頤(さんらいい) 恋を「何で養っているか」が問われる時。ねだるより、自分から注ぐ工夫を。
- 28 澤風大過(たくふうたいか) 普通の型に収まらない、重みのある恋。原典いわく、進む道があれば通ります。
- 29 坎為水(かんいすい) 困難が重なる、楽ではない恋。それでも原典いわく、まごころがあれば心は通じています。
- 30 離為火(りいか) 情熱が明るく燃え立つ恋。原典いわく、柔らかな心を養えば吉。
- 31 澤山咸(たくざんかん) 心が感じ合う、六十四卦でいちばん恋愛に近い卦。縁は吉、ただ焦らずに。
- 32 雷風恒(らいふうこう) 変わらず続けることが力になる恋。安定と惰性は紙一重、続け方の点検を。
- 33 天山遯(てんざんとん) 追うより、いったん引いて間合いをとる恋。上手に引ける人ほど、縁は濁りません。
- 34 雷天大壯(らいてんたいそう) 想いの勢いが強く満ちる時。押す力より、その使い方の正しさが問われます。
- 35 火地晋(かちしん) 朝日が昇るように、想いが明るみに出ていく恋。焦らず、でも貪らず。
- 36 地火明夷(ちかめいい) 想いが表に出しにくい、光をしまう時期の恋。今は攻めず、誠実さを守る守りの時。
- 37 風火家人(ふうかかじん) 恋を「二人の暮らし」として整える家庭の卦。最初のけじめと日々の役割がカギ。
- 38 火澤睽(かたくけい) 気持ちの向きがすれ違う時。一気に埋めようとせず、小さな歩み寄りから。
- 39 水山蹇(すいざんけん) 押すほどこじれる、足止めの恋。無理に進まず、退いて頼れる人の知恵を。
- 40 雷水解(らいすいかい) こじれや気まずさがほどけていく雪解けの恋。片づけるなら早めに、蒸し返さずに。
- 41 山澤損(さんたくそん) 尽くすことが後の実りになる恋。豪華さより真心、そして削りすぎには注意を。
- 42 風雷益(ふうらいえき) 与えるほど育つ、追い風の恋。原典いわく、進んで行くのがよい時。
- 43 澤天夬(たくてんかい) あいまいなままの恋に決着をつける時。力ずくは避け、正面から誠実に。
- 44 天風姤(てんぷうこう) 思いがけない出会いが舞い込む時。惹かれる気持ちと、見極めの間(ま)を両方大事に。
- 45 澤地萃(たくちすい) 人が集まり、縁が寄ってくる時。原典いわく通じる卦、出会いの場に進んでよし。
- 46 地風升(ちふうしょう) 芽が土を割って伸びるように、少しずつ育つ恋。段を飛ばさないことがいちばんの近道。
- 47 澤水困(たくすいこん) 言葉が届きにくい、我慢どころの恋。多くを語るより、筋を通して耐える時。
- 48 水風井(すいふうせい) 変わらぬ安心感で人を潤す井戸の恋。良さは伝えてこそ、最後の一汲みまでていねいに。
- 49 澤火革(たくかかく) 恋の形を作り変える変革の時。機が熟すのを待てば、原典いわく悔いは消えます。
- 50 火風鼎(かふうてい) 恋をコトコト煮込んで育てる時。原典いわく大いに吉、焦らず火加減を。
- 51 震為雷(しんいらい) 突然の出来事に心が揺れる恋。驚いても、想いの芯は手放さずに。
- 52 艮為山(ごんいさん) 追いかけるより、いったん止まる恋。止まり方さえ正しければ、原典いわく、とがめはありません。
- 53 風山漸(ふうざんぜん) 順序を踏んで育つ、結婚に縁の深い卦。焦らず一段ずつが最短ルート。
- 54 雷澤歸妹(らいたくきまい) 気持ちが先走りやすい、嫁ぐ卦。押して進むより、順序と立ち位置を整えて。
- 55 雷火豐(らいかほう) 恋が真昼の太陽のように盛り上がる時。原典いわく、憂えなくて大丈夫。明るいうちに心を通わせて。
- 56 火山旅(かざんりょ) 旅先のように、まだ根を下ろせない恋。原典いわく、慎ましく正しく過ごせば吉。
- 57 巽為風(そんいふう) 風のようにそっと寄り添い、少しずつ浸透していく恋。合わせすぎて自分を失わない芯を。
- 58 兌為澤(だいたく) 笑顔と会話が縁を運ぶ、喜びの卦。上辺の楽しさか、真心か——そこが分かれ目。
- 59 風水渙(ふうすいかん) こわばった空気がほどけていく時。散らすのは相手への想いではなく、わだかまりと意地。
- 60 水澤節(すいたくせつ) ほどよい距離とペースが恋を通す時。締めすぎても緩めすぎても濁ります。
- 61 風澤中孚(ふうたくちゅうふ) 飾らないまことが響き合う恋。言葉より中身、アピールより日々の誠実さを。
- 62 雷山小過(らいざんしょうか) 大きな勝負より、小さな心配りが効く恋。低く控えめな姿勢がいちばんの味方。
- 63 水火既濟(すいかきせい) 想いが形になり、関係が整う完成の卦。ここからは「保つ工夫」が恋の腕の見せどころ。
- 64 火水未濟(かすいびせい) まだ渡りきっていない、これから形になる途中の恋。最後の詰めこそ丁寧に。
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