山水蒙の恋愛での意味

さんすいもう

相手のこともこの恋のことも、まだ知らないことが多い手探りの時。急がず知ることから。

今の恋愛の状態

蒙は、霧のかかった山のふもとで、これから学びはじめる——「まだ知らないことが多い」卦です。恋愛で出たなら、相手のことをまだよく知らない、自分の気持ちの正体もつかみきれていない、そんな手探りの時期かもしれませんね。ただ、原典はこの卦を「通じる」と言っています。霧は永遠ではなく、晴れていく前の段階なんです。だからこの卦の答えは、白黒を急ぐことではなく、相手を知り、自分を知る時間をちゃんと取ること——それがそのまま前進になります。

相手の気持ち

易は相手の心を言い当てる道具ではないので、二人の間の空気でお話ししますね。お互いにまだ相手が「見えていない」時期なので、あなたの言動も、相手には実際より大きく良く、あるいは悪く映っているかもしれません。この卦には「答えを二度三度と急かせば濁る」という戒めがあります。「私のこと、どう思ってる?」と確かめたくなるのを、少しこらえて。最近のやり取りに、答えを急がせて相手が言葉を濁す瞬間はありませんか。確認より観察が効く時です。

片思いの場合

まだ、想いを形にする段階の手前です。好きという気持ちの中身が「相手そのもの」なのか「イメージ」なのか、実はまだ霧の中かもしれません。告白の機会を狙うより、相手の普段の姿を知れる場を増やすこと。知っていく過程そのものが、この恋を育てます。

交際中の場合

付き合っていても、お互い知らない面がまだたくさんある時期です。蒙の良さは「教え、教わる」関係にあります。相手の詳しい分野を教わってみる、自分の好きなものを案内してみる——どちらかが先生役に固定されない行き来ができると、関係が一段深まりますよ。

復縁を考えている場合

急いで答えを求めない方がいい卦です。「やり直せる?」と繰り返し確かめるほど、原典の言う「二度三度で濁る」流れになってしまいます。まず、別れの理由を自分がどこまで分かっているかを見直すこと。あの時の自分には見えていなかったものを学び終えてから、静かに接点を作る——その順番が、この卦の道です。

気をつけたいこと

分からないまま突っ走ることです。相手をよく知らないうちに理想を重ねて飛びつくと、あとで「思っていた人と違う」と自分が消耗します。原典も、条件の良さに目がくらんで自分を見失う動きには「良いところがない」と釘を刺しています。それと、分からないからと一人で抱え込んで殻にこもるのも、この卦の落とし穴です。

今とるべき行動

「知る」を最優先にしてみてください。相手に質問する、一緒に過ごす場面を変えてみる、信頼できる人に話を聞いてもらう——霧を晴らすのは、時間と対話です。原典は「素直に教えを求める姿勢がいちばん吉」と言っています。分からないことを分からないと認められる素直さが、この卦ではいちばんの強さになりますよ。

出た爻による違い

占いで爻(動いた一本)まで出ている方は、同じ蒙でも段階によって読みが変わります。

  • 初六 関係の始めに、けじめや線引きが要る段階。ただし正論や厳しさだけで押し切ると、行き詰まります。
  • 九二 相手の未熟なところ、不器用なところを包み込めれば吉。原典が「妻に迎えれば吉」とはっきり言う、蒙の中でいちばん頼もしい段階です。
  • 六三 条件や見た目に飛びついて自分を見失う動きを、原典が「用いるな」と戒める段階。焦って関係を形にしようとせず、まず自分の軸を取り戻して。
  • 六四 一人で悩みを抱えて閉じこもると行き詰まる段階。殻の外の、話せる相手を頼ってください。
  • 六五 素直さが最大の武器になる段階で、原典は吉と言っています。知ったかぶりをせず、聞く・教わる姿勢がそのまま魅力になります。
  • 上九 相手の欠点を責めたくなる段階。攻めれば裏目、守る程度にとどめれば良し——正すより、これ以上こじれないよう防ぐ側に回って。
易の案内人・玄

最後に、これだけは。易が視ているのは、相手の心の中ではなく、あなたが立っている流れです。相手の気持ちは、易にも僕にも言い当てられません。でも、その流れの中でどう動くかは、あなたが選べます。ここに書いた言葉は、そのための手がかりにしてください。

恋愛での読み解きは、白文・書き下し(朱熹『周易本義』系、パブリックドメイン)と当サイトの解釈にもとづく、当サイトによる文章です。

気になる段階があれば、原典の卦辞・爻辞をじっくり読んでみるのもおすすめです。

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易が示すのは、あなたの流れまでです。自分の事情に合わせて聞いてほしいときは、寝る前のスマホから試せるチャット占いもあります。