雷火豐の恋愛での意味
恋が真昼の太陽のように盛り上がる時。原典いわく、憂えなくて大丈夫。明るいうちに心を通わせて。
豐は、真昼の太陽がいちばん高く昇るような、勢いと豊かさが最高潮に近づく卦です。恋愛で出たなら、二人の間が華やかに盛り上がっている、あるいは恋そのものにあなたの気持ちが大きく膨らんでいる時期ではないでしょうか。原典はこの卦を「通じる。憂えることはない」と言っていて、この盛り上がり自体は安心して受け取っていい流れです。ただ、真昼の明るさは長くとどまるものではありません。だからこの卦の恋は、「いちばん明るい今のうちに、何をするか」が問われるんです。
いまのあなたは、相手の目には明るく、勢いのある魅力的な人に映りやすい時です。一緒にいて楽しい、場が華やぐ——そんな印象を持たれやすいと思いますよ。ただ豐には、真昼なのに星が見えるという不思議な暗さも描かれています。盛り上がりの陰で、肝心の気持ちが覆いに隠れて伝わっていない、ということが起こりやすいんです。最近の二人、会話は弾んでいるのに、本音の話だけ避けていませんか。一度だけ振り返ってみてください。
あなたの魅力が相手に届きやすい、明るい時です。豐の始まりには「釣り合う相手との出会い」が置かれていて、対等な立場のまま進んで良い、とされています。自分を実際より大きく見せる必要はありません。等身大のまま、明るいうちに——つまり気持ちが新鮮なうちに、少しずつ距離を縮めてみるのがよさそうです。
デートも会話も盛り上がっている一方で、覆いがかかりやすい時期でもあります。イベントや外側の充実に比べて、気持ちの確認がおろそかになっていないでしょうか。豐の中盤は「誠実さを貫けば吉」と言います。盛り上がりに任せるだけでなく、感謝や不安をそのまま言葉にする時間を、意識して作ってみてください。
豐で気をつけたいのは、いちばん輝いていた頃の記憶と今を比べてしまうことです。あの盛り上がりをそのまま取り戻そうとすると、苦しくなります。この卦の終わりには「立派に構えすぎて、誰も戸口に近づけなくなる」という戒めがあります。過去の輝きで飾らず、いまの等身大の自分で戸を開けておく——連絡するなら、背伸びのない小さな一言からがよさそうです。
盛り上がりの中の「覆い」です。楽しさや順調さが大きいほど、その陰のすれ違いや疑いは見えにくくなります。前のめりに動くほど疑われたり妬まれたりしやすい段階もある卦なので、勢いで押し切るのは禁物です。もうひとつ、関係や自分を立派に見せることに力を注ぎすぎると、かえって相手が入ってこられなくなります。飾るより、開けておくことを。
明るいうちに、心を通わせておくことです。原典は「太陽が中天にかかる時のようであるのがよい」と言います。恋愛でいえば、気持ちが高まっている今のうちに、伝えるべき感謝や本音を伝え、二人の思い出を貯めておくこと。それが、盛り上がりが落ち着いたあとの二人を支えてくれます。焦らなくて大丈夫ですよ。ただ、後回しにはしないでくださいね。
占いで爻(動いた一本)まで出ている方は、同じ盛り上がりの中でも段階によって読みが変わります。
- 初九 自分と釣り合う相手に出会う段階。対等なままで咎はなく、進めば認められる(往きて尚ばる)と原典が言う、良い入り口です。
- 六二 真昼に北斗が見えるような暗さの段階。前に出ると疑われ妬まれやすいので、売り込むより誠実さを。まことを貫いて心が通えば吉です。
- 九三 暗さが深まり、右腕を折るような痛手すらある段階。ただそれはあなたの落ち度ではなく、咎なしとされます。無理に動かず、明るさが戻るのを待って。
- 九四 まだ暗さは残るものの、対等に組める理解者に出会える吉の段階。差し伸べられた手は、素直に取ってみてください。
- 六五 良い人や良いものを招き寄せ、喜びと名誉に恵まれる吉の段階。届いた好意や評価は、遠慮せず受け取っていい時です。
- 上六 立派に構えすぎて、戸口を覗いても人影がない、と原典が凶と戒める段階。抱え込みや飾りを下ろして、人が入れる隙間を作ることが先決です。
最後に、これだけは。易が視ているのは、相手の心の中ではなく、あなたが立っている流れです。相手の気持ちは、易にも僕にも言い当てられません。でも、その流れの中でどう動くかは、あなたが選べます。ここに書いた言葉は、そのための手がかりにしてください。
恋愛での読み解きは、白文・書き下し(朱熹『周易本義』系、パブリックドメイン)と当サイトの解釈にもとづく、当サイトによる文章です。
気になる段階があれば、原典の卦辞・爻辞をじっくり読んでみるのもおすすめです。
易が示すのは、あなたの流れまでです。自分の事情に合わせて聞いてほしいときは、寝る前のスマホから試せるチャット占いもあります。
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